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...... 2020年01月04日 の日記 ......
■ 《 管弦楽的 》   [ NO. 2020010401-1 ] e_ch

【 弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op. 18 】
         
ブラームス,ヨハネス 〔独〕
(1833.05.07〜1897.04.03) 63歳 肝臓癌
         

         
ブラームスは、弦楽六重奏曲を2つ残している。
この第1番は、彼の生涯で最も幸福で
最も実りの多い時期のうちのひところに作られた。

この曲は、楽しく幸福そうで、若々しさと情熱に
あふれ、新鮮で色彩ゆたかであり、音響的であるが
単純で民謡風な旋律にとんでいる。

4楽章からなるが、第1楽章は第1ビオラの
伴奏が伴った第1チェロの優雅で親しみやすい
クラシカルな第1主題で始まり、第2主題は
シューベルトを思わせる。
レントラー風で、楽しい中にもブラームス独特の
感傷味が織り込まれた親しみやすい楽章である。
 
第2楽章は主題と6つの変奏でできていて、
変奏技法は、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、
青年ベートーベンを思わせる。
主題はベートーベン的であり、民謡風で、
単純でありながら精力的な感じをあたえる。

第3楽章は、明るく陽気でユーモラスな
ベートーベン風のスケルツォ。

第4楽章は、全曲中で最もクラシックな様式を
豊かにもつ楽章で、ハイドン的で行進曲風な
チェロの主題で始まり、はなやかに終わる。

     第1楽章 Allegro ma non troppo
     第2楽章 Andante ma moderato
     第3楽章 Scherzo : Allegro molto - Trio: Animato
     第4楽章 Rondo: Poco allegretto e grazioso

弦楽六重奏曲は、27歳の夏に全曲が完成し、
翌年の1861年1月4日にハンブルクで初演された。

ブラームス自身がピアノ四手用にも編曲し、
28歳の5月7日の誕生日にハンブルグで、
クララ・シューマンと2人で初演している。



   (演奏)ベルリン・フィルハーモニー八重奏団
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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