【 ピアノ協奏曲 】
コープランド,アーロン 〔米〕 (1900.11.14〜1990.12.2) 90歳
二十世紀のアメリカを代表する作曲家の コープランドは、ユダヤ系ロシア人の両親のもとに ブルックリンで生まれた。 家庭も土地の環境も音楽的ではなかったが、 13歳のころから音楽を志した。
21歳のときにフランスに留学し女性教師、 指揮者のナディア・ブーランジェに学んだ。 このことは、後進的な不毛の土地に生まれた コープランドに、重大な転機を与えた。
その後、前衛的な作品や、ジャズに 影響を受けた作品を作っていたが、 30歳を過ぎるとよりアメリカ的な要素を 取り入れた作品を作曲するようになった。
音楽教授、評論家、指揮者としても活躍し、 29年前の12月2日に90年の生涯を閉じた。
協奏曲は「ピアノ協奏曲」と「クラリネット協奏曲」の 2曲のみだが、「ピアノ協奏曲」1926年26歳のときに パリ留学から帰ったばかりのコープランドの 才能に注目したセルゲイ・クーセヴィツキーの 勧めに応じ作られた。
コープランド自身のピアノ、クーセヴィツキー指揮、 ボストン交響楽団により1927年1月28日に に初演されたが、様々な批判をあびた。
「ピアノ協奏曲」を作曲した当時、ニューヨークでは ニューオーリンズジャズが大流行していた。 この曲もその影響を受けた作品の一つに 数えられるが、ジャズそのものと 感じられる部分は少ない。
新進気鋭の作曲家のコープランドが、 パリで会得した斬新な作曲技法にアメリカの 伝統ともいえるジャズをとけ込ませた 個性溢れる作品となっている。
第1楽章 Andante sostenuto 第2楽章 Molto moderato, Allegro assi
(ピアノ)レオ・スミット (管弦楽)ローマ放送交響楽団 (指揮) アーロン・コープランド ♪ 私が聴いた音源 ♪
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