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...... 2019年11月30日 の日記 ......
■ 《 ピアチェヴォレッツァ 》   [ NO. 2019113001-1 ] e_ch

【 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op. 44 FS.36 】

ニールセン,カルル・アウグスト 〔デンマーク〕
(1865.06.09〜1931.10.03) 66歳



デンマークの作曲家のニールセンは、北欧の
作曲家では、同じ年に生まれたフィンランドの
シベリウスと共に、グリーグ以降における
代表的作曲家である。

王立コペンハーゲン音楽院で学んだ後、
王立管弦楽団でバイオリン奏者をつとめた。
43歳のときに、同団の楽長となったが、
母校でも教えていた。
後に、王立コペンハーゲン音楽院の
院長になったものの、その年の10月3日に
66年の生涯を閉じた。

ニールセンの作品は、多調性を用いるなど
革新的な手法を用いている。
しかし、その根底には、伝統的対位法と
民族的旋律が裏付けとなっている。

作品は交響曲、聖書・オペラ、コミック・オペラ、
管弦楽、組曲、協奏曲、室内楽など多くの
作品があるが、歌曲は250曲にもおよぶ。

「弦楽四重奏曲 ヘ長調」は41歳の年の
1906年に作曲したニールセンの個性に溢れた
作品だが、古典的な様式にのっとっている。

翌年の11月30日にコペンハーゲン弦楽四重奏団に
よって初演され、同弦楽四重奏団に献呈された。

その段階では作品番号は19番で、イタリア語で
“愉快な”を意味する「ピアチェヴォレッツァ」
という副題がつけられていたが、
1919年に行われた改訂で、副題は省かれ
作品番号も44番に修正された。

      第1楽章 Allegro non tanto e comodo
      第2楽章 Adagio con sentimento religioso
      第3楽章 Allegretto moderato ed innocente
      第4楽章 Finale : Molto adagio - Allegro non tanto,
           ma molto scherzoso

ニールセンの作品は数多くあるが、
作品番号がないものが多いため、
Dan FoqとTorben Schousboeの二人が、
1965年に作成した作品目録によるFS番号が、
分類番号として使われている。



         (演奏)デンマーク四重奏団
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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