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...... 2019年11月27日 の日記 ......
■ 《 機関車好き 》   [ NO. 2019112701-1 ] e_or

【 交響的運動 第1番「機関車パシフィック 231」】

オネゲル,アルテュール 〔スイス〕
(1892.03.10〜1955.11.27) 63歳



オネゲルはフランスの港町アーヴルで生まれたが、
両親はフランスに住むスイス人だった。

母から音楽の手ほどきを受け、バイオリンを教わった。
チューリヒの音楽学校に入学したが、
その後パリ音楽院でも学んだオネゲルは、
2つの文化を吸収した。

同窓生だったミヨーとは、お互いに
影響しあう親友だった。

フランスのドビュッシーやラベルを好んで、
巨匠たちに敬意を示したが、他方では
ワーグナーやシュトラウスの影響も受けていた。
そしてドイツの巨匠ベートーベンや
ブラームスについても深く研究し学んだ。

64年前の11月27日にパリで
63年の生涯を閉じた。

オネゲルは書斎の本箱の上に模型を
置いていたほどの機関車好きで、
「私にとって機関車は生き物と同じであり、
他の人たちが女性や馬を愛するのと同じように
情熱的に機関車を愛している」と語っていた。

「パシフィック231」とは、当時のヨーロッパ大陸の
急行夜行列車の名前で、300トンの重量をもち、
時速120Kで走った巨大な機関車は、前輪軸を2つ、
動輪軸を3つ、後輪軸を1つ持った蒸気機関車だった。

機関車が蒸気をはきながら駆動を始め、
次第に速力を増して豪快に走り、停車するまでの
様子を真に迫るオーケストラの響きと
音楽的な流れで描写している。

1924年5月8日にパリでセルゲイ・クーセヴィツキーの
指揮で初演されたとき、スコアは音の画家とか、
オーケストラの魔術師と評されていたスイスの
指揮者のアンセルメに献呈された。

聴衆は目の前で機関車が走っているような
感覚を感じ、センセショーナルを巻き起こした。




     (管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団
     (指揮) エルネスト・アンセルメ
               ♪ 私が聴いた音源 ♪


【 交響的運動 第2番「ラグビー」 】は
2019.11.26 に掲載




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