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...... 2019年10月31日 の日記 ......
■ 《 スペイン風 》   [ NO. 2019103101-1 ] e_or

【 スペイン綺想曲 Op. 34 】

リムスキー・コルサコフ,ニコライ・
         アンドレイ・ヴィチ 〔露〕
(1844.03.18〜1908.06.21) 62歳  心臓病



ロシア国民楽派「5人組」の最年少者の
リムスキー=コルサコフは、ロシア国民音楽の樹立と
推進に力をそそいだ。

12歳のときに海軍兵学校に入学して以来、
29歳まで海軍に籍をおいた。
その間作曲活動は続けていたが、27歳のときに、
ペテルブルク音楽院の教授として招請を受けた。
しかし、音楽の基礎的知識はほとんどもってなかった
彼はおおいに迷ったが、それを引き受け、それ以後、
音楽の一般的理論を身につけるために苦労した。
2年後に、海軍の軍籍は辞した。

リムスキー=コルサコフの晩年は、音楽院の
教授を勤めながら、海軍軍楽隊の指揮者として、
宮廷礼拝堂の副指揮者として活躍した。
音楽院教授としての34年間の在職中に
数えきれないほど多くの弟子を養成した。

彼は、生来の異国情緒好みと海軍士官として各地に
航海したことで、スペイン風な色彩をもつ音楽に
強く心を惹かれ、スペイン綺想曲の計画が生まれた。

しかし、彼は初めスペイン風の主題に基づく技巧的な
ヴァイオリンの幻想曲を考え、スケッチも作りあげたが、
1887年の夏に、このスケッチを基礎にして、
この曲を管弦楽に書き上げたのだった。

このため、スケッチでの技巧的なヴァイオリンの
色彩は、輝かしい管弦楽の色彩に変化したのである。
チャイコフスキーはこの曲を「作曲家自身が
現代一流の音楽家であると自認してもよいほどの
すばらしい管弦楽法をみせている」と賞賛した。

曲は、5つの楽章で出来ているが、全楽章を続けて
演奏するように指示されているうえに、
各楽章の主題が互いに密接に関係しているので、
単一楽章のような印象を与える。

この曲は、完成の年の10月31日にペテルブルグで
作曲者自身の指揮で初演され、この曲は演奏をした
楽員一同に捧げられ、出版された楽譜には、
楽員67名の名前が記された。

       第1楽章 アルポラーダ
       第2楽章 変奏曲 
       第3楽章 アルポラーダ
       第4楽章 シェーナとジプシーの歌
       第5楽章 ファンダンゴ・アストゥリアーノ



       (管弦楽)RCAビクター交響楽団
       (指揮) キリル・コンドラシン
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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