【 詩篇47 Op. 38 】
シュミット,フロラン 〔仏〕 (1870.09.28〜1958.08.17) 87歳
ドイツ系のシュミットは、149年前の9月28日に ロレーヌ地方のブラモンで生まれ、 ヌイイ=シュル=セーヌで世を去った。
パリ音楽院でフォーレとマスネーに師事し、 1900年にカンタータ「セミラミス」で ローマ大賞を受賞している。
作風は、ドイツ風な重厚さとフランス風な 華麗さが自然にとけあい、 独特なロマンティシズムがみられる。 伝統的な書法を重んじ、オリジナリティ溢れる 作風を堅持したことから、 アンデバンダン(独立独歩の人)の人と呼ばれた。
1936年にはパリ音楽院の院長になり、 フランスにおける近代音楽と現代音楽の 橋渡し役となった。
作品は管弦楽、室内楽など数多いが、 「詩篇47」は1904年の作品で、管弦楽、 オルガン、合唱と独唱のために書かれていて、 圧倒的な力強さをもち、初演のときから 評判が高く、彼の出世作となった。
テキストは旧約聖書第47番で、音楽は 始めから金管や打楽器といっしょに、 合唱が「主に栄光あれ、諸々の民よ、いっしょに 手を打ち、神を誉めたたえよ」と歌いあげる。
中間部では、美しいバイオリンソロの後、 ソプラノ独唱の部分は、限りなく甘美な旋律で、 やがて合唱も加わって、全智の神を讃えて終わる。
(ソプラノ)アンドレア・ギオー (合唱) フランス国立放送合唱団 (オルガン)ガストン・リテーズ (管弦楽) フランス国立放送管弦楽団 (指揮) ジャン・マルティノン ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|