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...... 2019年09月28日 の日記 ......
■ 《 出世作 》   [ NO. 2019092801-1 ] v

【 詩篇47 Op. 38 】

シュミット,フロラン 〔仏〕
(1870.09.28〜1958.08.17) 87歳



ドイツ系のシュミットは、149年前の9月28日に
ロレーヌ地方のブラモンで生まれ、
ヌイイ=シュル=セーヌで世を去った。

パリ音楽院でフォーレとマスネーに師事し、
1900年にカンタータ「セミラミス」で
ローマ大賞を受賞している。

作風は、ドイツ風な重厚さとフランス風な
華麗さが自然にとけあい、
独特なロマンティシズムがみられる。
伝統的な書法を重んじ、オリジナリティ溢れる
作風を堅持したことから、
アンデバンダン(独立独歩の人)の人と呼ばれた。

1936年にはパリ音楽院の院長になり、
フランスにおける近代音楽と現代音楽の
橋渡し役となった。

作品は管弦楽、室内楽など数多いが、
「詩篇47」は1904年の作品で、管弦楽、
オルガン、合唱と独唱のために書かれていて、
圧倒的な力強さをもち、初演のときから
評判が高く、彼の出世作となった。

テキストは旧約聖書第47番で、音楽は
始めから金管や打楽器といっしょに、
合唱が「主に栄光あれ、諸々の民よ、いっしょに
手を打ち、神を誉めたたえよ」と歌いあげる。

中間部では、美しいバイオリンソロの後、
ソプラノ独唱の部分は、限りなく甘美な旋律で、
やがて合唱も加わって、全智の神を讃えて終わる。



       (ソプラノ)アンドレア・ギオー
       (合唱)  フランス国立放送合唱団
       (オルガン)ガストン・リテーズ
       (管弦楽) フランス国立放送管弦楽団
       (指揮)  ジャン・マルティノン
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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