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...... 2019年09月26日 の日記 ......
■ 《 悲劇的な生涯 》   [ NO. 2019092601-1 ] s

【 組曲「野外で」 BB 89 】

バルトーク,ベーラ〔ハンガリー〕
(1881.03.25〜1945.09.26) 64歳 白血病



ヨーロッパにとって1939年は最も暗い年で、
ナチス・ドイツは3月にチェコに侵入、9月には
ポーランドに進撃し、第二次世界大戦へと続いた。

バルトークは、すでに最愛の祖国のくるべき運命を
予測し、ヨーロッパを離れる決心をした。
1940年10月にファシズムの嵐を避けて
ニューヨークへ亡命したが、彼の音楽への
無理解の中で、恵まれない生活を送ることになった。

渡米後の作品は「オーケストラのコンチェルト」
「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」「第3ピアノ協奏曲」
「ヴィオラ協奏曲」の4曲だけだった。

亡命5年後の9月26日の未明に「第3ピアノ協奏曲」
第3楽章の最後の17小節を残して、白血病で世を
去ることに・・・彼が曲に終止符を打つよりわずかに
早く、死が彼の生命に終止符を打ったのであった。

この曲は略記号の指示があったので、
後に弟子のシェルリーがそれに従い完成させた。

1926年に作曲したピアノ組曲「戸外にて」は、
描写的な音楽で5つの楽章からなる。

第4楽章の「夜の音楽」の中で、静かな
ぼかしたようなクラスターの和音と小鳥のさえずりや
夜の生き物の不気味な鳴き声の模倣を用い
自然の音に対する並外れた感受性を示している。

         第1楽章 太鼓と笛で
         第2楽章 舟歌
         第3楽章 ミュゼット
         第4楽章 夜の音楽
         第5楽章 狩り



        (ピアノ)マレイ・ペライア
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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