【 ルイ16世のためのレクイエム 】
マルティーニ,ジャン・ポール・エジド〔独〕 (1741.08.31〜1816.02.14) 74歳
「愛の喜び」このアリア1曲で有名になっている マルティーニは、278年前の8月31日にドイツの フライシュタットで生まれた。 父は学校教師、母はオルガニストだったが、 6歳のときに死別した。
本名はシュヴァルツェンドルフだが、 19歳のときにフランスのナンシーに移住し、 ここで名前をイタリア風にマルティーニと改めた。 後にパリに出て活躍し、多くの教会音楽の他、 12の歌劇を残した。
同時代のイタリアの作曲家ジャンパティスタ・ マルティーニ(1706〜1784)と区別して 彼は「ドイツ人のマルティーニ」と呼ばれた。
「ルイ十六世のためのレクイエム」は マルティーニの最後の作品で、初演の 3週間後にパリで世を去った。
ブルボン朝第5代のフランス王ルイ16世 (1754〜1793)は1月21日午前10時22分に コンコルド広場で絞首刑にされ、集団墓地の マドレーヌ墓地に葬られた。
22回目の命日にマドレーヌ墓地から、 歴代のフランス国王が眠るサン=ドニ大聖堂に 妻のマリー・アントワネットと共に改葬された。
その3日後に「ルイ十六世のためのレクイエム」は 初演されている。
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