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...... 2019年08月19日 の日記 ......
■ 《 天才を発見する天才 》   [ NO. 2019081901-1 ] e_or

【 バレエ音楽「三角帽子」】

ファリャ,マヌエル・デ 〔西〕
(1876.11.23〜1946.11.14) 69歳

ディアギレフ,セルゲイ・パヴロヴィチ 〔露〕
(1872.03.19〜1929.08.19) 57歳



「天才を発見する天才」といわれた
舞踊興業師・マネージャーのディアギレフは、
ノヴゴロトの貴族の家に生まれた。

20代で友人たちと雑誌「芸術世界」を刊行し、
オペラやバレエの監督やパリでの
ロシア芸術紹介など、二十世紀の芸術運動の
もっとも強力な旗手としての役割を果たした。

ディアギレフのロシア・バレエ団の歴史的な
パリ公演は37歳のときで、それから20年後の
最後のロンドン公演の1カ月後の8月19日に
ヴェネツィアで57年の生涯を閉じた。

バレエの振付ではニジンスキー、フォーキンなどを、
美術では、ピカソ、マティス、ユトリロなど、
天才たちの力をフルに活用した。

古典バレエに飽き足らないディアギレフ一派の
ロシア・バレエ団(バレエ・ルュス)は、
ストラビンスキーの「火の鳥」「春の祭典」などの
成功によってますます新しい音楽を求め、
二十世紀前半の欧米の有名な作曲家は
ほとんどこのために動員された。

ファリャも「恋は魔術師」の成功によって、
バレエ音楽作曲家としての才幹は、
スペイン的な特性とともにディアギレフの
着目するところとなった。

ロシア・バレエ団のために依頼されて
出来上がったのが、バレエ音楽「三角帽子」で、
スペインの文豪アラルコンの小説「三角帽子」から
取材し、その2年前に作曲した
喜劇「市長と粉屋の女」を書き改めたもので
3幕からなるバレエ音楽である。

1919年7月22日にバレエ・リュスによって
ロンドン・アルハンブラ劇場で初演された。



       (管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団
       (指揮) リッカルド・ムーティ
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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