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...... 2019年06月09日 の日記 ......
■ 《 滅ぼし得ざるもの 》   [ NO. 2019060901-1 ] e_sy

【 交響曲 第4番「不滅」 Op. 29 FS.76 】

ニールセン,カルル・アウグスト〔デンマーク〕
(1865.06.09〜1931.10.03) 66歳



ノルウェイの作曲家のグリーグ以降における
北欧の代表的音楽家であるデンマークの作曲家
ニールセンは、フィンランドのシベリウスと同じ
1865年に、アンデスセンの出身地の
オーデンセ近郊で生まれた。

父親は、片田舎の音楽師だった。
ニールセンは幼いころから、父親の弾く
ヴァイオリンを聴いて育ったので、ヴァイオリンは
一番身近な楽器だった。

ニールセンは、歩兵連隊のトランペット奏者をして
いたが、コペンハーゲン音楽院で学んでからは、
デンマーク王立管弦楽団のヴァイオリン奏者を
つとめたことが音楽家としての出発点だった。
その後、同団の楽長となり母校でも教えた。

ニールセンの作品には、多調性を用いるなど、
革新的な手法を示している。
しかし、その根底には、伝統的対位法と
民族的旋律が裏付けとなっている。

交響曲、聖書オペラ、コミック・オペラ、
管弦楽組曲、室内楽など多くの作品があるが、
歌曲は250曲にもおよぶ。

交響曲は6曲残しているが、27歳のときに1番を、
60歳で最後の6番を作曲している。

1892年  第1番 作品7 FS.16         
1902年  第2番 作品16 FS.29「四つの気質」  
1911年  第3番 作品27 FS.60「広がり」    
1916年  第4番 作品29 FS.76「不滅」
1922年  第5番 作品50 FS.97         
1925年  第6番 FS.116「シンプル」   

ニールセンは、全ての分野の作品を書いているが、
作品番号のないものが多いため、
ダン・フォウ(Dan Fog)と
トーベン・スコウシポー(Torben Schousboe)が
1965年に作成した作品目録のFS番号が
分類番号として用いられている。

第一次世界大戦中の暗い時代に書かれた
「交響曲 第4番」は、6曲中最も有名で、
4つの楽章に相当する部分が連続する単一楽章に
なっていて、最後に第1楽章に相当する部分の
第2主題がよみがえるという構成になっている。

ティンパニーによる競演を特徴としていて、
ニールセンが手がけた交響曲の中でも特に劇的な
作品と目されている。

ニールセン自身がデンマーク語で
「Det Uudslukkeligge」と副題を与えているが、
日本では「不滅」の副題で親しまれていて
音楽と清明の不滅を高らかに歌い上げた作品である。

作品が完成した1916年2月1日にコペンハーゲンで
ニールセンの指揮により初演された。

        第1楽章 Allegro
        第2楽章 Poco allegretto
        第3楽章 Poco adagio quasi andante
        第4楽章 Allegro



        (管弦楽)ロンドン交響楽団
        (指揮) コリン・デイヴィス
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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