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...... 2019年05月19日 の日記 ......
■ 《 前衛音楽の作曲家 》   [ NO. 2019051901-1 ] e_or

【 答えのない質問 】

アイヴズ,チャールス・エドワード 〔米〕
(1874.10.20〜1954.05.19) 79歳



コネチカット州ダンベリーで生まれたアイヴスは、
アメリカ現代音楽のパイオニアで、南北戦争時の
軍楽隊でバンドマスターを勤めていた父から
最初の音楽教育を受けた。

エール大学で学んだ後、ニューヨークの保険会社の
仕事をしながら、作曲や教会のオルガニストを勤めた。
44歳のときに心臓発作を起こすまで、多くの作品を
書いたが、生前はその作品は無視され、
演奏されることはあまりなかった。

アイブスは前衛的な作曲家で、作風は実験精神に
貫かれていて、無調、多調、微分音を使っている。
不協和音、リズムの複雑さなど、演奏を困難とした。
彼にとって「素敵nice」は、音楽を評価するうえで、
忌わしい言葉の一つだった。

しかし、多くのアメリカの流行歌や聖歌、童謡を引用し、
親しみやすく郷愁を感じさせるものも多い。

51歳になると隠遁生活に入り、65年前の
5月19日にニューヨークで79年の生涯を閉じた。

1908年に書いた「答えのない質問」は、
室内アンサンブル(トランペット、フルート四重奏と弦楽)の
ための作品で、アイヴズによると、人間一人一人の
存在のあり方についてトランペットで合計7回問いかける。
これに対して、4人のフルートが答えようとするが、
不調に終わる。
一方弦楽器は、知らざる、見ざる、聞かざるという
沈黙をあらわしている。



       (管弦楽)オルフェウス室内管弦楽団
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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