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...... 2019年03月25日 の日記 ......
■ 《 単一楽章 》   [ NO. 2019032501-1 ] e_sy

【 交響曲 第7番 ハ長調 Op. 105 】

シベリウス,ジャン 〔フィンランド〕
(1865.12.08〜1957.09.20) 91歳 脳出血



シベリウスは、27歳のときに作曲した
「クレルヴォ交響曲 作品7」を除いて、1899年から
1924年の25年間に7曲の交響曲を作曲している。

      クレルヴォ交響曲 ホ短調 Op. 7 (1892年)
      交響曲 第1番 ホ短調 Op. 39  (1899年)
      交響曲 第2番 ニ長調 Op. 43  (1901年)
      交響曲 第3番 ハ長調 Op. 52  (1907年)
      交響曲 第4番 イ短調 Op. 63  (1911年)
      交響曲 第5番 変ホ長調 Op. 82 (1915年)
      交響曲 第6番 ニ短調 Op. 104 (1923年)
      交響曲 第7番 ハ長調 Op. 105 (1924年)

このころ、ドイツ・ロマン派の音楽、特に伝統的な
交響曲作法から始まって、彼独自の形式の
完成へと向かう流れがあったが、その伝統的な
形式から逃れてより有機的な構成を作っている。

シベリウスは自国の民族性に根ざした音楽を
書いていて、フィンランド民謡の音階と
好んで用いた教会調が、形の上では一致している。

交響曲第7番は、ハ長調による単一楽章の形で
書かれていて、一種の交響詩のような
性格がみられるが、交響曲というジャンルの
様々な要素が盛り込まれている。

おのおのの主題、動機、楽節は綿密に統合し、
統一され、短い一つの楽章の中に
AndanteからPrestまで含んでいて、
あらゆる表現の限りをつくしている。

優れた楽想、魅力ある旋律と和音法、比較的
小さな編成だが、極めて充実し効果ある楽器法、
そしてこの斬新な楽曲構成と全てにおいて、
間然とするところのない珠玉のような
交響曲を形成している。

シベリウスの音楽は、イギリスで高く評価されていて、
新作が出来る毎に渡英して作品を発表していた。

この交響曲もイギリスでの音楽祭に自ら
指揮をするつもりで1924年に作られたが、
完成後に病をえ、それは不可能となり、
3月25日にストックホルムの楽友協会
コンサートで、彼自身の指揮で初演された。

初演時は「交響曲的幻想曲」と名付けられていたが
翌年の出版時に交響曲として番号が与えられた。

Adagio(序奏) - Vivacissimo - Adagio -
Allegro molto moderato - Allegro moderato -
Vivace - Presto - Adagio - Largamente molto



    (管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    (指揮) ヘルベルト・フォン・カラヤン
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





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