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...... 2019年02月26日 の日記 ......
■ 《 天才のひらめき 》   [ NO. 2019022601-1 ] e_sy

【 交響曲 ハ長調 】

ビゼー,ジョルジュ 〔仏〕
(1838.10.25〜1875.06.03) 37歳 心臓病



「僕は今にもまして、モーツァルトとロッシーニが
最も偉大な音楽家であることを確信する。
ベートーベンとマイアベーアとを讃美するが、
僕の本性はドラマティックな熱情よりも、単純で
軽い音楽にむいているようだ」と彼は書いている。

モーツァルトの優雅さ、ロッシーニの軽快さに加えて、
彼が尊敬していたベートーベン、また形式上では
ハイドンの影響が感じられる作品を残した。

「交響曲第1番」は、ビゼーが残した唯一の交響曲で、
ベルリオーズの「幻想交響曲」や、サンサーンスの
「交響曲第3番」とともに、十九世紀フランスを
代表する交響曲として親しまれている。

彼はこの交響曲の他に、第2番と第3番を
書いたといわれている。
しかし、彼は死に先立って、後世に残すべきでないと
思った作品を全部、消却している。

この第1番は、パリ音楽院に在学中の17歳の時に
書かれたもので、初演されたのはその80年後の
1935年2月26日、スイスのバーゼルに於いてであった。

この作品の草稿は、それまでパリ音楽院の図書館に
埋もれていて、日の目を見ることがなかったのだった。

       「交響曲第1番」の注目される点として
     1、技巧的には未熟であるが、天才のひらめきを
       みせていること。
     2、若さのもつ素朴な生命のあふれていること。
     3、ビゼーが少年時代にいかなる作曲家に私淑し、
       いかなる影響を受けたかを知ることができること。
     4、先人のあらゆる影響にかかわらず、この曲には
       ビゼーの個性が現れていること。

     第1楽章 ドイツ古典作家の影響を強く受けている。 
          南国の香りをただよわせ、森の中の
          角笛のような響きがホルンで現われる。
     第2楽章 哀愁をたたえた美しい旋律の異国的
          雰囲気をただよわせる。
     第3楽章 イタリアの歌劇の軽やかさと、ベートーベンの
          力強さとが異様に交錯している。
     第4楽章 十九世紀の歌劇の序曲を思わせる
          行進曲風の旋律が奏される 

           第1楽章 Allegro vivo
           第2楽章 Adagio
           第3楽章 Allegro vivace 
           第4楽章 Allegro vivace



        (管弦楽)フランス国立放送管弦楽団
        (指揮) トーマス・ビーチャム
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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