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...... 2019年02月19日 の日記 ......
■ 《 タルティーニの作品から 》   [ NO. 2019021901-1 ] e_or

【 タルティニアーナ 】

ダラピッコラ,ルイジ 〔伊〕
(1904.02.03〜1975.02.19) 71歳 肺水腫



イタリアで最初に12音技法を採用し、
12音音楽に拡大したダラピッコラは、当時
オーストリア・ハンガリー領だったイストリア半島の
ピジーノ・ディストリアで生まれた。
父はイタリア人学校の校長で、古典語を教えていたが、
新しい音楽に関心を持ち、息子にピアノを学ばせた。

13歳のとき、第一次世界大戦の勃発でオーストリア
政府の圧迫を加重したため、イタリア人学校は
閉鎖され、ダラピッコラの家族はグラーツに
強制的に抑留され、敵性外国人として扱われた。
この幼いころの体験は、彼に敵対感情を植え付け、
権力に対する反抗を教えた。

これが後に「囚われ人の歌」やオペラ「囚われ人」を
生む要因となった。

ダラピッコラは亡くなる3年前に、健康を害して
作曲はできなくなり、44年前の2月19日に
肺水腫のため71年の生涯を閉じた。

ヴァイオリンと管弦楽のディベルティメントの
「タルティニアーナ」は、バロック時代の作曲家の
ジョゼッペ・タルティーニの「ヴァイオリン・ソナタ」
から素材をかりていて、12音技法によらない作品。

アメリカ、マサチューセッツ州タングルウッドで
開催された音楽夏季学校(講習会)で
作曲講師として渡米中だった1951年に書かれた。

この学校はクーセヴィツキーにより創立されたが
この曲はクーセヴィツキー財団からの委嘱だった。

          第1楽章 Larghetto
          第2楽章 Allegro misurato
          第3楽章 Molt sostenuto
          第4楽章 Allegro assai



        (ヴァイオリン)ジェイムズ・エーネス
        (管弦楽) BBCフィルハーモニー管弦楽団
        (指揮)  ジャナンドレア・ノセダ
                 ♪ 私が聴いた音源 ♪





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