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...... 2019年01月29日 の日記 ......
■ 《田園の夏》   [ NO. 2019012901-1 ] e_or

【 交響詩「夏の歌」】

ディーリアス,フレデリク 〔英〕
(1862.01.29〜1934.06.10) 72歳



ディーリアスは157年前の1月29日にヨークシャーの
ブラッドフォードで生まれた。
エルガーに次ぐイギリスの著名な大作曲家で、
両親はドイツ人だが、彼はイギリス人として
一生をおくった。

家業(毛皮商)のため、両親から音楽の勉強は
強く反対されていたが、ロマンティックな性格の
彼は家業を嫌って渡米し、フロリダの
片田舎でオレンジの栽培を始めた。

その折、当地で知り合ったオルガニストから
和声学と対位法を学ぶうちに、音楽家になる決心をし、
女学校の音楽教師になり、後にニューヨークで
オルガニストを本業にしてしまったので、父親もついに
折れてディーリアスをライプチヒの音楽院で学ばせた。
そこで彼はグリーグと知り会っている。

26歳のときに、裕福な伯父の援助で
パリで作曲家生活に入った。
画家のゴーギャンや戯曲家のストリンドペリーと
親しくなったのはそのころだった。

ドイツの女流画家エルカ・ローゼンと結婚したのは、
41歳のときで、パリを永住の地とした。
60歳のころから梅毒による麻痺に見舞われ、
3年後には失明したが、作曲活動はその後も続け、
亡くなる前年に最後の作品を完成し、
パリ近郊のグレで72年の生涯を閉じた。

1931年の作品の「夏の歌」を作曲したころは
失明していたので、イギリス出身の青年作曲家の
エリック・フェンビーの献身的な援助を受けながら
作曲を続けていた。

一つの音符ごとに口伝えをして楽譜を書いてもらって
苦労の末に完成させた交響詩である。

ディーリアスは生来詩人肌の純粋なロマンティストで、
引っ込みがちな性質の彼の音楽は、夢見るような、
静かな、しかし豊かな美しさをたたえた
情緒のある作品を残している。



        (管弦楽)ロンドン交響楽団
        (指揮) ジョン・バルビローリ
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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