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...... 2019年01月25日 の日記 ......
■ 《 イギリス風 》   [ NO. 2019012501-1 ] e_co

【 チェロ協奏曲 】

ウォルトン,ウィリアム 〔英〕
(1902.03.29〜1983.03.08) 80歳



二十世紀のイギリス音楽を代表するウォルトンは、
幼児のころから楽才を発揮し10歳で
オックスフォード聖歌隊学校に入学した。

その後、オックスフォード大学に入学したが、
退学をしてほとんど独学で作曲家になった。

ジャズやラテン音楽など、様々な音楽を
巧みに吸収し消化した。
新鮮かつ大胆なリズム・和声を用いて表情豊かで
親しみのある作品を生み出した。

豊かな情感と壮大な雄渾多感な表現を
好んだこと、明晰な調整感を好んだことから、
新ロマン主義の作曲家とみなされるが、客観的で
端正な表現は新古典主義の発想でもある。

多くの映画音楽も作曲したが、ローレンス・オリビエが
製作・監督・主演した「ヘンリー五世」「ハムレット」
「リッチャード三世」の三部作は傑作とされる。

ウォルトンの音楽は、豊かな抒情性と新鮮な
ハーモニーが特徴で、2曲の交響曲、
バイオリン、ビオラ、チェロの協奏曲、オラトリオ、
歌劇、管弦楽曲など、イギリス風の中庸と
機知に富み、親しみ深い作品を残している。

「チェロ協奏曲」は、結婚を契機に移り住んだ
イタリア・ナポリ湾に望むイスキア島で
1956年に書き上げた。
ロシアの大チェリストのグレゴール・
ピアティゴルスキーの依頼により作曲したが、
この作品は彼に捧げられた。

翌年の1月25日にボストンのシンフォニー・ホール
において、ボストン交響楽団の定期演奏会で
ピアティゴルスキーのチェロ独奏、
シャルル・ミュンシュの指揮で初演された。

チェロが叙情的メロディを奏でる第1楽章。
絢爛とした技巧が発揮される第2楽章。
主題と4つの変奏の第3楽章からなる。

        第1楽章 Moderato
        第2楽章 Allegro appassionato
        第3楽章 Lento - Allegro molto



       (チェロ)ピエール・フルニエ
       (管弦楽)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
       (指揮) ウィリアム・ウォルトン
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





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