 【 組曲「王宮の花火の音楽」HWV 351】
ヘンデル,ゲオルク・フリードリヒ 〔独〕 (1685.02.23〜1759.04.14) 74歳

ヘンデルが生まれたのはドイツだが、 亡くなったのはロンドンだった。
「水上の音楽」と並んでヘンデルの最も著名な 管弦楽作品の「王宮の花火の音楽」は1749年に 書かれ、4月27日にグリーンパークで催された平和祝賀の 花火大会で演奏されたのが初演になる。
この曲は、野外で朗々と響くように苦心されているが、 初演の際は、100本の管楽器が吹きまくったと いわれている。
後に、ヘンデル自身によって弦合奏を加えた 演奏会用のものが編まれたが、あまりに膨大なために 現在では英国の指揮者ハーティが近代管弦楽用に 編んだものが演奏されることが多い。
花火が打ち上げられる前に奏された序曲と、 その合間に奏された小さな舞踏調の小品からなっている。
先ず、ティンパニーのトレモロで始まり、 管楽器による緩やかな旋律が現れ、弦楽器に引き継がれて、 雷鳴のように轟くティンパニーを従えて、弦と管が 応答しつつ発展していく。
主部に入ると、楽し気なティンパニーを伴った 管弦楽が、こだまするような管楽器と掛け合いながら、 いかにもヘンデル風なおおらかさと、楽しさをもって、 華やかに第1曲の序奏は終わる。
第1曲 序曲 第2曲 ア・ラ・シチリアーナ 第3曲 ブーレー 第4曲 メヌエット
ハーティ編の他にザイフェルト編曲のものもあり、 曲の配列が違っていて、ヘ長調の短い「メヌエット」が 含まれる。

(管弦楽)ピッツバーグ交響楽団 (指揮) アンドレ・プレヴィン ♪ 私が聴いた音源 ♪
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