 【 オペラ「イスの王様」序曲 】
ラロ,エドゥアール 〔仏〕 (1823.01.27〜1892.04.22) 69歳

スペイン系のフランス人(祖父の代までは生粋の スペイン人だった)のラロは、16歳でパリ音楽院に 入学して、ヴァイオリンと作曲を学んだ。
22歳ごろから作曲を始めたが認められず、 42歳の時に結婚したアルト歌手のベルニエに 励まされ、50歳を過ぎてからようやく 名声を得ることができた。
ラロは結婚後にオペラを書き始めた。 オペラ「イスの王様」は1888年に完成したが、 序曲は1876年に初演している。 その後改訂版を書き1886年1月24日に シャルル・ラムルーの指揮、新コンサート協会の 演奏会で初演された。
「イスの王様」のイスは、フランス・ブルターニュ地方に 伝わる伝説上の都市で、5世紀頃に大洪水によって 一夜で姿を消したとされている。
全3幕のオペラ「イスの王様」は エドゥアール・ブローの台本による。
ー 登場人物 ー
イスの王 (バス) マルガレード(メゾソプラノ)ー王の長女 ローゼン (ソプラノ)ー王の次女 ミリオ (テノール)ーイスの戦士 カルナック(バリトン)ーイスと対立する国の王子
序曲はオペラの中の旋律を主要楽想として 構成されていて、情緒内容の面でも、中世期の 信仰の世界と騎士道と奇蹟とを扱った 歌劇の雰囲気をもっている。
ラロの品の良さと甘い浪漫性を示していて、 わかりやすく親しみやすいので、 ひろく愛好されている序曲である。

(管弦楽)BBCフィルハーモニック (指揮) ヤン・パスカル・トルトゥリエ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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