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...... 2024年04月27日 の日記 ......
■ 《 最後の大作 》   [ NO. 2024042701-1 ] or

【 彼方の閃光 】
     
メシアン,オリヴィエ 〔仏〕
(1908.12.10〜1992.04.27) 84歳
         

            
メシアンの父は英文学者であり大学の教授で、
シェークスピアの作品の翻訳者として知られていた。
母は女流詩人で、メシアンは芸術的資質を
母親から、学究的考証的資質を父から受け継いだ。

彼自身もパリ音楽院の教授として教えながら、
多くの作品を残したが、カトリック信者であり
神秘的主義者のメシアンにとって、
音楽とは神に対する讃美であった。

彼は27歳のときにヴァイオリニストの
クレール・デルボスと結婚したが
「トゥーランガリーラ交響曲」を作曲していたときに
女流名ピアニストのイヴォンヌ・ロリオとの
不倫の恋があり、デルボスの死後再婚した。

晩年はカトリシズム、官能性、鳥の声を総合した
作品を書き、前衛的ながらもうっとりするほど
美しい響きの曲を残し、32年前の4月28日に
84歳で天に昇った。

カトリシズム=キリストの神性を
絶対的なものと認め、信仰の起点とする。

メシアン最後の作品となった「彼方の閃光」は、
ニューヨークフィルハーモニックの創立150年を
記念して、メシアンに委嘱された作品で、
彼の死の6カ月後の11月5日にズービン・メータ指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で初演された。

11楽章からなる 大規模な管弦楽曲である。

     1楽章 栄光あるキリストの出現
     2楽章 射手座
     3楽章 コトドリと結婚の街
     4楽章 刻印された選ばれし物
     5楽章 愛にとどまる
     6楽章 7つのトランペットと7人の天使
     7楽章 そして神はことごとく涙をぬぐい去ってくださる
     8楽章 星々と栄光
     9楽章 生命の樹にやどる鳥たちの喜び
    10楽章 神の道
    11楽章 キリスト、楽園の光



(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) サイモン・ラトル         
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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