 【 ローマ協奏曲 Op. 43 】 カセルラ,アルフレッド 〔伊〕 (1883.07.25〜1947.03.05) 64歳
 作曲家、ピアニスト、指揮者として活躍した カセルラは、140年前の7月25日に イタリアのトリノで生まれた。 父はチェリスト、母は優れたピアニストで、 幼児のころから厳格な母の訓練を受けた。
13歳のときに母と共にパリに移り、 パリ音楽院でフォーレに師事し作曲を学んだ。
その後、指揮者やピアニストとして活躍したが、 多くの作品も残している。
第一次世界大戦の勃発のため、1915年からは 故国に帰り、ローマの聖チェチーリア音楽院の 教授となり後進の指導にもあたった。
生徒の一人に、ニーノ・ロータがいるが、 カセルラの簡潔明瞭な線的な書法は、 彼に多大な影響を与えている。
初期の作品はシュトラウス、マーラーの影響が 濃かったが、フォーレに学んでからは、 古典的な作風に転じた。
その後、戦争の恐怖と不安でやや混乱したが、 1918年から5年間深くイタリア古典に没頭し、 イタリアの作曲家のスカルスカルラッティや パガニーニなどによる曲を書いた。
カセルラは聡明博識で、強い組織力を持ち、 指揮者として現代イタリアの稀にみる存在だった。 イタリア現代音楽協会を作った。
「ローマ協奏曲(オルガンと管弦楽の為の)」は 1926年カセルラ43歳のときに書かれた。

(オルガン)マルティン・ハーゼル・ベック (管弦楽) オーストリア・放送交響楽団 (指揮) レイフ・セーゲルスタム ♪ 私が聴いた音源 ♪
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