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...... 2022年10月25日 の日記 ......
■ 《 ビゼーの歌曲 》   [ NO. 2022102501-1 ] v

【 スペインのセレナーデ 】
      
ビゼー,ジョルジュ 〔仏〕
(1838.10.25〜1875.06.03) 37歳 敗血症
         

         
ビゼーは184前の10月25日にパリで生まれた。
父は声楽教師、母はピアノ奏者という恵まれた
環境の家に育ち、幼少から音楽的才能を示し、
9歳でパリ音楽院に入学し、19歳のときに
カンタータ「クローヴィスとクロティルデ」で、
ローマ大賞を受賞している。

「僕は今にもまして、モーツァルトとロッシーニが
最も偉大な音楽家であることを確信する。
僕の本性はドラマティックな熱情よりも、単純な
軽い音楽にむいているようだ」と彼は書いている。

モーツァルトの優雅さ、ロッシーニの軽快さに加えて
彼が尊敬していたベートーベン、また形式上では
ハイドンの影響が感じられる作品を残している。

ビゼーの歌曲は40曲くらいあるが、
死後2巻にまとめられて出版された。
彼の音楽はリズムと明快な管弦楽法にあり、
微妙な旋律と、揺れ動くファンタジーの
要求される歌曲においては、近代歌曲の
基礎をうちたてることはできず、オペラほど
進歩的ではなかった。

しかし、彼の歌曲にはロマン派らしい
旋律的な魅力がある。
ルイ・ドラートルの詩「おまえの心を開け」に
つけられた曲の「スペインのセレナーデ」は、
ボレロのリズムに特徴があって、
スペイン調の野性的な歌である。



スペインの小夜曲

星影遠くまたたき
日は今眠りに落ち行く
君が御声 まちつつ
あこがれ もだゆるわが身よ
いざ君 心に愛をばうけてよ
わがまことの愛をば

胸にもゆる思いの
君が夢には 入らずや
くだけし心 いだきつ
なやみに われぞしずめる
いざ君 心に愛をばうけてよ
わがまことの愛をば
ララララララララララ

(堀内敬三 訳詞)




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