【 チェロ・ソナタ ニ短調 Op. 40 】 ショスタコーヴィチ,ディミトリー〔ソビエト〕 (1906.09.25〜1975.08.09 )68歳 肺癌
ソビエト連邦時代に活躍したショスタコーヴィチは 映画音楽から歌謡曲まで、 あらゆるジャンルの曲を作曲している。
彼の融通性に富んだ才能は種々様々な作風を、 ジャンルにより、当局の意向により、自由自在に 変えているので、日和見主義と決めつけられることも あるが、生涯をソビエトで過ごした彼にとって、 あの時代のソビエトの現実を考えると、 それも仕方のないことだったのだろう。
ショスタコーヴィチはピアノと弦楽楽器 (チェロ、ヴァイオリン、ビオラ)との編成の 作品を3曲書いた。
「ヴァイオリン・ソナタ ト長調 作品134」(1968年) 「ビオラ・ソナタ ハ長調 作品147」(1975年)
「チェロ・ソナタ ニ短調 作品40 」は、1934年 9月19日に完成し、この作品を作曲することを勧めた チェリストのクバツキーのチェロとショスタコービチの ピアノで、作曲した年の12月25日に初演され、 クバツキーに献呈された。
彼の芸術の過渡期に属する作品の「チェロ・ソナタ 」は、 ショスタコーヴィチ唯一のチェロの曲で、 明るく透明な音色、均斉のとれた構成、チェロという 楽器の歌唱的性格と機知にあふれた効果の統一、 みごとな抒情的挿句の効果的な使用などの点で、 現代チェロ音楽中特徴的な作品であり、 ソビエト・チェロ曲の代表的作品の一つとなっている。
第1楽章 Allegro non troppo 第2楽章 Allegro 第3楽章 Largo 第4楽章 Allegro
(チェロ) リン・ハレル (ピアノ) ウラディーミル・アシュケナージ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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