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...... 2021年09月19日 の日記 ......
■ 《 愛国心 》   [ NO. 2021091901-1 ] sy

【 交響曲 第2番 ニ長調 作品43 】
      
シベリウス,ジャン 〔フィンランド〕
(1865.12.08〜1957.09.20) 91歳 脳出血
         

           
シベリウスは、1892年に作曲した
「クレルヴォ交響曲 作品7」を除いて、1899年から
1924年の25年間に7曲の交響曲を作曲したが、
2番が最もよく演奏される。

      交響曲 第1番 ホ短調 作品39 (1899年)
      交響曲 第2番 ニ長調 作品43 (1901年)
      交響曲 第3番 ハ長調 作品52 (1907年)
      交響曲 第4番 イ短調 作品63 (1911年)
      交響曲 第5番 変ホ長調 作品82 (1915年)
      交響曲 第6番 ニ短調 作品104 (1923年)
      交響曲 第7番 ハ長調 作品105 (1924年)

1900年は新しい世紀の開始の年として、
パリで大博覧会が開かれ、シベリウスはヘルシンキの
オーケストラと同行して自作を指揮し、大喝采をあびた。
これが契機となって、シベリウスは国際的な活躍を
するようになった。

その後、交響曲第2番の作曲に取りかかったが、
ドイツでのフェスティバル出演があり、作曲は中断した。

シベリウスの個性がはっきりきざみこまれた作品が
完成したのは1901年の年末で、翌年の3月8日に
ヘルシンキで彼自身の指揮で初演されたが、
直ちに追加公演が行なわれるほどの大成功だった。

陰鬱な第1交響曲と違い田園的な明るさを持っていて、
北欧フィンランドの特異な風土的感覚が示されて
いることから「田園交響曲」と呼ばれることもある。

主題に北欧の民謡的な色彩が強いが、シベリウスは
民謡をそのままに用いることはなかった。

第2楽章では暗く重く鬱積した感情が幻想的に表現され、
第3楽章から第4楽章のフィナーレにかけては、
情熱の高揚、爆発があって、雄大に曲は結ばれ、
フィンランドの愛国心に訴えるものがある。

当時フィンランドはロシアの圧政下にあり、支配国の
愛国独立運動に神経をとがらせていたロシア官権筋は、
この作品の演奏に対して、難色を示したこともあった。

        第1楽章 Allegretto
        第2楽章 Tempo andante,ma rubato
        第3楽章 Vivacissimo
        第4楽章 Finale: Allgro moderato



(管弦楽)ベルリン・フィル管弦楽団
(指揮) ジェームズ・レバイン  
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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