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...... 2021年08月28日 の日記 ......
■ 《 イタリア・オペラ 》   [ NO. 2021082801-1 ] o

【 歌劇「アンドレア・シェニエ」】

ジョルダーノ, ウンベルト 〔伊〕
(1867. 08.28〜1948.11.12) 81歳



オペラ作曲家のジョルダーノは、154年前の
8月28日に南イタリアのフォッジャで生まれ、
ミラノで81年の生涯を閉じた。

学生のころからオペラを書いていたが、
1896年に完成し、その年の3月28日にミラノの
スカラ座で初演された「アンドレア・シェニエ」は
大成功を収め、イタリア国内だけでなく、
ベルリンやロンドンで上演された。

十八世紀後半のパリが舞台のこの作品は、
ルイジ・イルリカが書いたイタリア語の台本にもとづく
4幕の歌劇で、アンドレア・シェニエと
伯爵の令嬢マドレーヌの悲恋をえがいている。

ヴェリズモ(現実主義)の歌劇の隆盛時代の作品で、
その作風の影響を強く示していて、強い劇的な
効果をあげ、個人の心理的な複雑なもつれを克明に
描き出し、優美さも叙情性も適当に折り込んで、当時の
革命歌も用い、フランス的な色合いを出している。
ワーグナーからの影響も認められる。

彼のオペラは、管弦楽の扱い方は巧妙であるが、
全般的に和声はそれほどの新鮮味がなく、革新的な
手法というものも目立っていないともいわれる。
しかし、旋律にあふれ、劇的な効果に対する
鋭い感覚を持っていた。

イタリアの作曲家のプッチーニ(1858〜1924)や
マスカーニ(1863〜1945)と同じ時代に
活躍していて、3人の作品は現在でも
イタリア・オペラで公演されている。






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