【 交響的前奏曲「遠き王女」Op. 4 】
チェレプニン,ニコライ・ニコラエヴィチ〔露〕 (1873.05.15〜1945.06.27) 72歳
指揮者、作曲家として活躍したチェレプニンは、 148年前の5月15日にペテルブルクで生まれた。 はじめは法律を学んだが、後に音楽に転じて ペテルブルク音楽院に入り、リムスキー・コルサコフに 作曲を師事した。
卒業後は、パリでディアギレフのロシアバレエ団の 指揮者をつとめた。 第一次世界大戦の勃発により帰国したが、 ロシア革命の後パリに移り定住し、この地で 72年の生涯を閉じた。
チェレプニンの作風はロシア国民楽派の伝統と、 フランス印象派のスタイルを融合した 独特のものだが、 R.コルサコフやボロディン、 チャイコフスキーの影響を受けている。
プロコフィエフは、チェレプニンに作曲を、 エシポワ夫人からもピアノを学んでいる。
「交響的前奏曲 Op. 4 」は、 「ロスタンの遠き王女への前奏曲」とよばれ、 1896年に作曲された。 チェレプニン初期の作品で、映画「ミルクのお値段」に 使われた魅力的な曲である。
「遠き王女」はフランスの作家エドモン・ロスタンの 戯曲で、プロヴァンスの詩人が王女メリザンドを 探し求めてオリエントを旅するという ロマンティックな物語りが描かれている。 「ロスタンの遠き王女への前奏曲」は、 この戯曲のために書かれた。
(管弦楽)ロシア・ナショナル管弦楽団 (指揮) ミハイル・プレトニョフ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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