【 “秋の詩” 0p. 146 】
レスピーギ,オットリーノ 〔伊〕 (1879.07.09〜1936.04.18) 57歳 心臓病
類い稀なるオーケストレーションの名人として 知られているレスピーギの音楽は、彼の師の リムスキー=コルサコフが鮮やかな水彩画とすれば、 彼は極彩色の油絵に例えられている。
限りなく永遠の都ローマを心から愛し続け、 演奏旅行以外はローマを離れることがなかった。
レスピーギは「古代ローマ帝国の復権」を訴えた 独裁者ムッソリーニの熱心な支持者だったが、 彼の死の翌月、ムッソリーニはエチオピア併合を宣言し、 2年後にはユダヤ人迫害が始まっている。
彼は、好んで古い音楽を現代的に生かした人で、 34歳のときにローマのサンタ・チェチリア音楽学校の 教授になって以来、同校の図書館で昔の作曲家の 作品を調べるのを楽しみとし、それらの中から 気に入ったものを自分の管弦楽法で 編曲することをしばしば行なっていた。
“秋の詩”はヴァイオリンと管弦楽のための作品で、 実り多い秋の充実感と徐々に寒さが増していく 秋の愁いをヴァイオリンが豊かに奏でる。 1920年から25年にかけて作曲した。
(ヴァイオリン)ユリヤ・フィッシャー (管弦楽)モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) ヤコフ・クライツベルク ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|