【 ピアノ協奏曲 第3番 変イ長調 】
大澤壽人 〔日〕
（1906.08.01〜1953.10.28） 47歳
昭和時代前期に活動した作曲家・指揮者の
大澤は、明治３９年８月１日に神戸市で生まれ、
昭和２８年１０月２８日に脳溢血のため４７歳の
若さで急逝した。
少年のころから教会に通う、アレクサンドル・ルーチンと
ペドロ・ピリャベルデから音楽を学んだ。
１９３０年にアメリカに渡り、ボストン大学音楽学部、
ニューイングランド音楽院に入学した。
１９３３年には日本人として、初めてボストン
交響楽団を指揮した。
翌年フランスに渡り、エコールノルマン音楽院に
入学し、デュカスやブーランジェに師事した。
日本に帰国後は、世界の最先端の音楽を
学んだ作曲家・指揮者として活躍した。
戦後はセミ・クラシックの楽団を組織し、
ラジオを通じて音楽活動を行う傍ら、
神戸女学院大学音楽科で教鞭を執ったり
映画や宝塚歌劇団などへの音楽の提供など
精力的な活動を行い、亡くなる２年前には
朝日放送の専属指揮者に就任し、多忙な日々を
過ごした。
１９３８年に作曲した「 ピアノ協奏曲 第3番」は、
３楽章からなり「神風協奏曲」の副題を持つ。
東京からロンドンまでの１００時間を切る記録飛行に
成功した朝日新聞社の航空機「神風号」に由来する。
第１楽章 Larghetto maestoso - Allegro assai
第２楽章 Andante cantabile
第３楽章 Allegro moderato - Allegro vivace
（ピアノ）野平一郎
（管弦楽）オーケストラ・ニッポニカ
（指揮） 本名徹次
♪ 私が聴いた音源 ♪
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