 【 歌劇「アルチーナ」HWV34 序曲 】
ヘンデル,ゲオルク・フリードリヒ 〔独〕 (1685.02.23〜1759.04.14) 74歳 白内障

1719年にロンドンでイタリア風歌劇上演のための 「王立音楽アカデミー」が設立され、 ヘンデルはその音楽総監督に任ぜられ、 彼のオペラは盛んに上演された。
しかし、イタリアからやってきた作曲家の ポノンチーニの歌劇も大評判で、 二人の歌劇競争が始まった。 芸術的にはヘンデルの方が優れていたが、 一般受けが良かったのはボノンチーニだった。
しかし、経営が苦しくなり1828年に 「王立音楽アカデミー」は解散した。
1733年からはヘンデル一人で経営に乗り出し、 コヴァント・ガーデン劇場で奮闘した。
この時代のヘンデルは、初期のイタリア風歌劇よりも、 もっとフランス的なバレエをふくんだ軽い歌劇を 作ったが、その中の一曲が「アルチーナ」で、 1735年の4月16日にコヴァント・ガーデン劇場で 初演された。
イタリア人のアントニオ・マルキの台本による 「アルチーナ」は、3幕の歌劇で、アルチーナという イタリアの伝説に出てくる妖精の物語で、 美しい旋律に富み、第2幕と第3幕にある バレエ音楽は傑作である。
弦合奏にオーボエを加えた序曲は、序奏部、 アレグロ、ミュゼット、メヌエットの各部分からなり、 歌劇の序曲というよりは短い組曲のような 形式をもっている。
また、バレエ音楽は「アルチーナ」組曲として、 演奏会用に編んだ組曲の形式もあり、 古雅で華麗な音楽である。
第2幕のバレエ「夢の音楽」
1、楽しい夢の登場 2、恐ろしい夢の登場 3、脅された夢の登場 4、悲しい夢と楽しい夢との争い
第3幕のバレエ

(管弦楽)カペラ・コロニエンシス (指揮) フェルナンド・ライトナー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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