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...... 2020年01月26日 の日記 ......
■ 《喜劇》   [ NO. 2020012601-1 ] e_o

【 歌劇「薔薇の騎士」Op. 59 】

リヒャルト・シュトラウス,ゲオルク〔独〕
(1864.06.11〜1949.09.08) 85歳 心臓病



十八世紀中頃の帝政オーストリアの華やかな時代の
ウィーンの貴族生活の一面を描いた「ばらの騎士」は、
詩人フーゴ・フォン・ホーフマンスタールが
とくにR.シュトラウスのために書いた喜劇で、
ドイツ語の3幕からなるオペラである。

ホーフマンスタールの台本は前作「エレクトラ」に
次ぐ2作目の作品で、圧倒的な大衆的成功をおさめた。
彼とは、ホーフマンスタールが病没するまで、
協力関係が続いた。

シュトラウスは「薔薇の騎士」を境にそれまでの
前衛的手法から一転して、保守的傾向を強め、
当時興隆しつつあった新ウィーン楽派などとは
一線を画す路線を歩み始めた。
  
「サロメ」「エレクトラ」は、悲劇だが、「薔薇の騎士」は
喜劇で、官能的に強列なものではなくて、
陽気で分かりやすくできている。

和声や管弦楽法などは、ワーグナーの
影響から脱し、個性的になり始めていて、
古いモーツアルトの匂いが感じられる。

「薔薇の騎士」は、1911年1月26日ドレスデンの
宮廷歌劇場で初演された。

メゾソプラノのオクタヴィアン伯爵は
女装してマリアンドルとしても登場する。
第3幕で歌われる、オクタヴィアン伯爵と
ソフィーと公爵夫人の三重唱は、R.シュトラウスの
葬儀で演奏された。

1925年には、映画音楽「薔薇の騎士」も作られた。

その後、歌劇「薔薇の騎士」組曲 も作られ、
1946年にウィーンで初演されている。



歌劇「薔薇の騎士」組曲

     (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
     (指揮) クリスティアン・ティーレマン
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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