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...... 2019年05月21日 の日記 ......
■ 《 唯一の弦楽四重奏曲 》   [ NO. 2019052101-1 ] e_ch

《 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op. 83 》

エルガー,エドワード〔英〕
(1857.06.02〜1934.02.23) 76歳 大腸癌



近代イギリスを代表する作曲家のエルガーは
作曲家として成功し、大作を次々と発表した
創作活動の最盛期は、41歳から62歳にかけての
約20年間だった。

エルガーはヴァイオリン奏者としても優れ、
若いころには様々な室内楽を演奏していた。
そうした経験から、61歳を迎える年の1918年に
集中的に室内楽の作曲に取り組み、
その年から翌年の春にかけて、ヴァイオリン・ソナタ、
弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲を次々に完成させた。

唯一の弦楽四重奏曲で、3楽章からなる
「弦楽四重奏曲 ホ短調」は、ロンドンの南の
サセックス地方ブリックウェールズの
緑に囲まれた山荘で作曲が進められた。

当時は第一次世界大戦のさなかで、エルガーは
戦争の行方にことのほか心を痛めていた。
そうした彼にとって、山荘での生活は平和と静けさに
溢れた、まるで天国のようなものだった。

エルガーはこの頃、友人に宛てた手紙の中で、
「豊かで完璧な夏、鶯が鳴き、小鳥たちの
ヒナがかえり、太陽が黄金色のもやの中から
空に昇る」と書いている。

初演は作曲の翌年の5月21日にロンドンの
ウィグモア・ホールで行われた。

妻のアリスの葬儀のときには、生前
気に入っていた第2楽章が演奏された。

        第1楽章 Allegro moderato
        第2楽章 Piacevole (poco andante)
        第3楽章 Allegro molto



        (演奏)ミストリー弦楽四重奏団
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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