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...... 2019年04月27日 の日記 ......
■ 《 苦悩や絶望 》   [ NO. 2019042701-1 ] s

【 ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op. 6 】

スクリャービン,アレクサンドル
        ・ニコライエヴィチ〔露〕
(1872.01.06〜1915.04.27) 43歳 敗血症



モスクワ音楽院で学んだスクリャービンは、
院長のタネーエフに師事したが、同級生には
ラフマニノフがいて、彼は作曲家として、
スクリャービンはピアニストとして有望視されていた。

しかし、ラフマニノフと違って彼は小さな手だった
こともあり、練習のし過ぎで右手を故障し、
そのときに左手の特訓をして
「左手のための2つの小品」を作曲している。
右手は間もなく回復したが、そのころから
ニーチェの哲学に心酔したり、宗教や神秘主義の
世界に足を踏み入れた。

スクリャービンはショパンの影響を受けていたが、
後にワーグナーやリスト、更にニーチェの影響も
受け神秘主義哲学にひかれていった。

露暦では、クリスマス生れだったこともあり、
神秘主義や救世主きどりに拍車をかけた。

リムスキー=コルサコフとは生涯に渡る
親交を結んでいる。

43歳のときに、唇への虫刺されが炎症を起こし、
悪性腫瘍となりそれが悪化し敗血症になり、
104年前の4月27日にモスクワで急死した。

1892年20歳のときに書いた「ピアノ・ソナタ第1番」は
ピアノが弾けなくなったときの作品で、ピアノが
弾けない苦悩や絶望が現されている。

        第1楽章 Allegro con fuoco
        第2楽章 (Andante)
        第3楽章 Presto
        第4楽章 Funebre



       (ピアノ)ウラディーミル・アシュケナージ
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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