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...... 2019年02月15日 の日記 ......
■ 《 未完成? 》   [ NO. 2019021501-1 ] e_ch

【 ヴィオラ・ソナタ ニ短調 】

グリンカ,ミハイル・イヴァノヴィチ〔露〕
(1804.06.01〜1857.02.15) 52歳



グリンカは、ロシア国民楽派の祖として
知られているが、十九世紀の東ヨーロッパにおける
国民主義音楽の先駆的存在でもあった。

十九世紀前半のロシアでは、貴族はドイツ音楽や
イタリア・オペラに夢中になっていたが、
一般民衆のための芸術音楽は、無に等しい存在だった。

自由な考えをもつ貴族出身のグリンカは、
そんな状況をなんとかしようと、ロシア独自の
国民的な音楽文化を築き上げようと努力した。

彼は早くから音楽の勉強をしていたが、
父の意志により、運輸省に勤務したものの
6年後に公職を辞して、音楽の勉強をやり直している。

1845年から47年にかけて、彼はスペインで
過ごしたが、旅を終えてポーランドに帰り、
翌年からしばらくワルシャワに定住した。

ここで、彼はワルシャワ公の
イヴァン・パスケーヴィッチの知遇を得た。
グリンカは、ロシア・シンフォニズムの
確立者としても知られている。

47歳のときに母親の死にあった グリンカは、
もともと身体の弱かったこともあり、その後
健康がすぐれなかった。

彼は死の前年、教会音楽を研究するために
ベルリンに赴いたが、十分に成果をあげないうちに
57歳の2月15日にこの地で客死した。

「ヴィオラ・ソナタ」は、無伴奏のものと
ピアノとの二重奏ソナタがあるが、
グリンカはピアノとヴィオラを演奏していて、
「ニ短調」は二重奏ソナタで、感傷的な第1楽章、
メランコリーを帯びた旋律の第2楽章からなる。

若いときの作品だが、3楽章がないことから
未完成の曲なのかな?

     第1楽章 Allegro moderato
     第2楽章 Larghetto ma non troppo (Andante)



       (ヴィオラ)ユーリ・ヴァシュメット
       (指揮)  ミヒャエル・ムンチャン
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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