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...... 2019年02月05日 の日記 ......
■ 《 代表作 》   [ NO. 2019020501-1 ] e_co

【 フルート協奏曲 】
       
イベール,ジャック 〔仏〕
(1890.08.05〜1962.02.05) 72歳
          

             
幼い頃から音楽の才能を母から受け継いだ
イベールは、初めパリ音楽院の演劇科に、20歳で
音楽科に入学したが、24歳のとき第一次世界大戦が
勃発し、海軍に入って士官になった。

戦後、パリに戻り作曲活動を再開し、29歳のときに
「ローマ大賞」を獲得してローマに留学した。
32歳のときに作曲した交響組曲「寄港地」で
彼の名を一躍ヨーロッパの楽壇にひろめ、
この曲は出世作となった。

彼は海軍士官時代に、船に乗り組んで地中海を
航行し沿岸各地に寄港して異国の風物に接していた。
その頃受けた印象にもとづいて、それぞれの
特徴ある港町の情景を、3曲にまとめて美しく鮮やかに
描き出したもので、初期の代表作である。

イベールといえば、昭和15年日本の「皇紀2600年」
(初代天皇の神武天皇が即位した年からの
カウント)に日本政府が委嘱し、フランス政府からの
要請で「祝典序曲1940」(日本建国2600年祝賀曲)
を作曲している。

66年に栄誉ある学士院会員に選ばれ、多くの
作品を残し、生地のパリで57年前の2月5日に
72年の生涯を閉じた。

1933年に完成した「フルート協奏曲」は
交響組曲「寄港地」と並ぶイベールの代表作で
20世紀に書かれたフルート協奏曲のうち
最も有名な曲の一つでもある。

初演は1934年2月25日にマルセル・モイーズの
フルート独奏、フィリップ・ゴーベール指揮、
パリ音楽院管弦楽団により行われ、この作品は
モイーズに献呈された。

3楽章からなり、フルートの軽やかな音色、
哀愁をおびた柔らかな響き、フルートの魅力を
存分に味わうことができる作品である。

         第1楽章 Allegro
         第2楽章 Andante
         第3楽章 Allegro scherzando



       (フルート)ジャン・ピエール・ランパル
       (管弦楽) コンセール・ラムルー管弦楽団
       (指揮)  ハイド・フロラン
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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