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...... 2019年01月12日 の日記 ......
■ 《 甘いメロディ 》   [ NO. 2019011201-1 ] e_co

【 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.26 】

ヴォルフ=フェラーリ,エルマンノ 〔伊〕
(1876.01.12〜1948.01.21) 72歳 



ヴォルフ=フェラーリは、著名な画家であった
ドイツ人の父と、イタリア人の母との間に、
143年前の1月12日にヴェネツィアで生まれた。

はじめ父の意志で美術を学ばされたが、後に
音楽に転じオペラ作曲家の道を歩み始めた。

26歳のときから10年間、音楽院の校長として
在職した後、作曲活動に専念し主として
多数のオペラを創作した。

ドイツの作曲法とイタリア風の旋律を巧妙に
結合した一風変わった歌劇作家といわれているが、
現在あまりその歌劇は上演されてない。

しかし「聖母の宝石」(1911年)の間奏曲や、
華美で軽快な序曲の「スザンナの秘密」の前奏曲は、
演奏会で演奏され喜ばれている。

甘くはかない愛の旋律が流れる「ヴァイオリン協奏曲」は、
1943年に作曲され、アメリカの女性ヴァイオリニストの
シューリア・バスタボに捧げられた。
翌年の7月にシューリアのピアノ独奏により、
ミュンヘンで初演された。

第1楽章 Fantasia
ストリングスのトレモロにのって、ヴァイオリンと
フルートが美しいメロディを奏でる。

第2楽章 Romanza
ヴァイオリンの甘いメロディは、歌詞をつければ
オペラのアリアとしてつかえる。

第3楽章 Improvviso
オーケストラのシンコペーションのリズム伴奏にのり、
ヴァイオリンの不安げなモノローグが奏でられるが、
3楽章の雰囲気を引き締めている。

第4楽章 Finale: Rond
オペラ・ブッファの道化役のような、楽しく、
それでいて技巧的なロンドが繰り広げられる。
高揚感と切なさを奏でるメロディが美しい。



      (ヴァイオリン)フランチェスカ・デゴ
      (管弦楽)バーミンガム交響楽団
      (指揮) ダニエル・ルスティオーニ
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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