【 組曲「ウェスト・サイド物語」】
バーンスタイン,レナード〔米〕
（1918.08.25～1990.10.14） 72歳
アメリカが生んだ最も天才的な音楽家で
世界一の客演大指揮者のバーンスタインは、
１００年前の８月２５日にウクライナ系ユダヤ移民の
三世として、マサチューセッツ州の
ローレンスで生まれた。
高校時代から自分の編曲で指揮をしていたが、
ハーヴァード大学、カーティス音楽学校、
バークシャー音楽センターで学んだ後、２５歳で
ニューヨーク・フィルの副指揮者となった。
４０歳のときに、ニューヨーク・フィルの音楽監督に
就任したが、これはアメリカ人指揮者として、
史上初めてのことで、ニューヨーク・フィルの
黄金時代を築いた。
就任の前年に、ミュージカルの傑作として有名な
「ウェスト・サイド物語」を初演していて、 バレー曲や
ミュージカルなど作曲家として認められていたが、
作曲の時間がなくて就任１１年後には
ニューヨーク・フィルを辞任している。
指揮者としての才能にあふれていたが、ピアノも
上手だったので、協奏曲のピアノを弾きながら
指揮をすることも多かった。
指揮、ピアノ演奏、作曲の他に、テレビ番組を
通じて、分かりやすく音楽の魅力を解説し、
新進音楽家のための音楽祭を主催するなど、
あらゆる音楽シーンで活躍した。
交友もポピュラー音楽家や舞台芸術家、作家など、
幅広い層に及び、親しみを込めて“レニー”と
ファースト・ネームで呼ばれていた。
ニューヨークのウェスト・サイドを舞台に、
二つの若者のグループの、人種問題を背景とする
争いのなかで芽生えたトニーとマリアの恋、
そしてその悲劇的な結末を描いた、いわゆる
現代版「ロミオとジュリエット」ともいうべき
「ウェスト・サイド物語」は、ミュージカル史上、
そしてミュージカル映画史上の
大傑作のひとつにあげられる。
この「ウェスト・サイド物語」を
ニューヨーク・シティ・バレエの定期コンサートの
ために編曲された組曲は、口笛と
フィンガー・スナッピングをまじえた有名な
プロローグから始まり、２０分余りに編曲されていて、
演奏会などで演奏される。
Ⅰ. Prologue
Ⅱ. Somewhere
Ⅲ. Scherzo
Ⅳ. Manbo
Ⅴ. Cha-cha
Ⅵ. Meeting Scdne
Ⅶ. Cool
Ⅷ. Fugue
Ⅸ. Rumble
Ⅹ. Finale
（管弦楽）ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
（指揮） レナード・バーンスタイン
♪ 私が聴いた音源 ♪
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