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...... 2018年07月17日 の日記 ......
■ 《 母の愛 》   [ NO. 2018071701-1 ] e_ch

【 カカドゥ変奏曲 ト長調 作品 121a 】

ベートーベン,ルードヴィヒ・ヴァン〔ドイツ〕
(1770.12.16〜1827.03.26) 56歳

マリア・マグダレーナ 
(1746. ? 〜1787.07.17) 41歳



ベートーベンの母親のマリア・マグダレーナは、
彼が17歳の7月17日に肺結核で亡くなった。

そのときベートーベンはウィーンに旅していて、
モーツァルトに演奏を聴いてもらっていた。

母の危篤を知らされ急いで帰郷し、死には
間に合ったが、1787年は最も悲しい年となった。
「母は本当に良い母、愛すべき母、最良の友で、
母さんと声に出して呼べたあのころが、
最も幸福なときであった」と後に述べている。

ベートーベンが学校に通学したのは11歳までで、
その後は学識と教養あるネーフェ(1748~1798)に
音楽教育を受けている。

14歳のころからオルガン奏者として一家の生計を
助けていたが、母の死後、17歳で一家の主として
酒に溺れた生活不能力者の父に代わって、
幼い二人の弟たちの養育の責務を負うことになった。
父の死は、母の死から5年後のことだった。

三重奏 (バイオリン 、チェロ、ピアノ)の
「カカドゥ変奏曲」は、1824年5月にウィーンで出版
された作品だが、正確な作曲年月はわかってない。

第10変奏からなるが、主題はミュラーが1794年に
作曲した歌劇「プラーグの姉妹たち」の中の
「私は仕立屋カカドゥです」の歌による、変奏曲とロンド。

この歌劇は1806年にウィーンで初演され、大変な
人気があって、その後もしばしば上演されたので、
ベートーベンにも強く印象づけられたようだ。

彼は、晩年特に対位法的書法と変奏曲の形式を
好んだが、この変奏曲には、対位法も用いられ、
晩年特有の細やかな美しさをもっている。



            ースーク・トリオー 
         (ヴァイオリン)ヨゼフ・スーク
         (チェロ)   ヨゼフ・フッフロ
         (ピアノ)   ヨゼフ・ハーラ
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





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