[PREV] [NEXT]
...... 2018年07月03日 の日記 ......
■ 《 モラヴィアの民族音楽 》   [ NO. 2018070301-1 ] e_or

【 オーケストラのためのアダージョ 】

ヤナーチェク,レオシュ 〔チェコ〕
(1854.07.03〜1928.08.12) 74歳



「モラヴィアの熊」と呼ばれた、チェコの
野性的作曲家の ヤナーチェクは、164年前の
7月3日、モラヴィア北東部のラシュスコ地方の
フクヴァルディで、10番目の子どもとして 生まれた。
父親は地元の学校の校長で、一族からは
教師と音楽家が多くでている。

同じチェコの作曲家で、ボヘミア出身の
スメタナやドヴォルザークは、ドイツ音楽の
影響下にあるが、モラヴィア出身のヤナーチェクは、
ロシア音楽に親近感をもっていて、
ムソルグスキーの影響を受けていることから
「チェコのムソルグスキー」と呼ばれた。

しかし、ムソルグスキーよりはもっと主観的な
感情家で、徹底的な自由主義者だった。
たとえ、悲観的なテーマを扱っても、必ず最後には
救いがあり、生命肯定の芽生えになっていた。

学生時代の大部分を苦学しながら過ごし、人生の
盛りを教育に捧げながら、創作活動を行った。

彼が生まれたモラヴィアは、古くからの民族文化が
残っていて、民謡には独特の教会旋法や変則的な
拍子が出てくるが、それらの民謡を徹底的に研究し、
自分の作品の中に取り入れた。

さらに彼は、街の物音や鳥の声、人々が話す
会話を独自のやり方で音符化した。

「オーケストラのためのアダージョ」は、
ヤナーチェクが民族音楽の研究をすすめていた
1891年ごろの作品である。



     (管弦楽)ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
     (指揮) フランティシェク・イーレク
               ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: