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...... 2018年07月02日 の日記 ......
■ 《 オペラの改革者 》   [ NO. 2018070201-1 ] e_or

【 バレエ組曲第1番(モットル編曲)】

グルック,クリストフ・ヴィリバルド〔オーストリア〕
(1714.07.02〜1787.11.15) 73歳 脳溢血



オペラの改革者として歴史に名を残したグルックは、
304年前の7月2日にオーストリアで生まれた。
父親は大貴族に仕えた森林官で、一族で音楽家に
なった者も、その他の芸術に従事した者もいない。

彼は、オペラの改革者として知られているが、
最初教会音楽とイタリア音楽のスタイルを学んだ。
このころ聴いたイタリアふうオペラに強い
刺激を受け、後にオペラ作曲に意欲を燃やした。

当時のイタリア式オペラは、歌手たちの技巧を
競うもので、芸術的に価値の乏しいものが多かった。
グルックは、劇と音楽の完全な融合を考え、
オペラ改革を目指した。

グルックが一挙に名声を獲得したのは、
かつて彼の生徒であったフランス王妃
マリー・アントワネットのお声がかりもあって、
1779年にウィーンを出、パリで
「アウリスのイフィゲニア」を指揮し、
異常な成功をおさめたときである。

晩年は、ウィーンで楽壇の大御所として
安らかな日々を送ったが、1787年11月15日に
脳溢血で73歳の生涯を閉じた。

彼は多くのオペラを作曲したが、現在その作品が
上演される機会は少ない。
演奏会で取上げられるグルックの管弦楽曲としては、
「グルック=モットルの舞踊組曲」と
名付けられたものがある。

長年にわたってワーグナーの助手をつとめ、
没後も各地でその作品を上演したモットルが、
グルックの劇音楽の中から、優れた器楽曲を選び出し、
古典組曲の型に編んだのが「バレエ組曲第1番」である。

        1 導入部と愉快な歌 
        2 天国の祝福された精霊たちの踊り 
        3 ミュゼット 
        4 愉快な歌とシチリアンヌ

2の「天国の祝福された精霊たちの踊り」の
「メヌエット」は、グルックの作品中最も有名な曲で
「オルフェウス」の第2幕、第2場で踊られる
よく知られたメロディーである。





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