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...... 2018年06月19日 の日記 ......
■ 《 対位法の権威 》   [ NO. 2018061901-1 ] e_ch

【 カンタータ「ダマスクスのヨハネ」作品1 】

タネーエフ,セルゲイ・イヴァノヴィチ 〔露〕
(1856.11.25〜1915.06.19) 58歳 心臓病



ヴラディーミル出身のタネーエフは、
ロシア音楽界の重鎮として活躍した。
モスクワ音楽院でピアノをニコライ・ルビンシティンに、
作曲をチャイコフスキーに学んだエリートだった。

卒業後は22歳から母校で教え、29歳のときには
院長を務め、国外に出かけて見聞を広めることにも
積極的で、小説家のゾラや、作曲家の
サン=サーンス、フランクらとも親交を結んだ。

彼は、音楽院の古い考え方になじまず、
33歳で辞めてしまったが、それ以後も
モスクワ音楽文化の発展に力を尽くした。

彼は対位法の権威として知られ、4つの交響曲や
多数の室内楽曲、合唱曲などの作品を残している。

また、ピアニストや指揮者としても活躍しただけでなく、
教育者としてもたくさんの優秀な後進を育てた。
その中には、スクリャービン、ラフマニノフ、
プロコフィエフなどがいる。

優れた著作も多くあり、大きな業績を残して、
103年前の6月19日にモスクワで
58年の生涯を閉じた。

「ダマスクスのヨハネ」は、混声四部合唱と
管弦楽のためのカンタータで、厳格な対位法を
重視し、ロシア正教会の伝統的な祈りの特徴と、
スラブ聖歌の美しい融合で、聴く人の心を
静かな感動で満たしてくれる作品である。

アレクセイ・トルストイの詩により3部からなっている。

      第1部 「行こう、我のしらぬ道を」
      第2部 「だが永遠の眠りにつくまでは」
      第3部 「終末の日」





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