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...... 2018年06月15日 の日記 ......
■ 《 自然のなかで 》   [ NO. 2018061501-1 ] e_co

【 ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 】

グリーグ,エドヴァルド・ハーゲループ 〔ノルウェー〕
(1843.06.15〜1907.09.04)  64歳



スコットランド系の血をひき、十八世紀半ばに
ノルウェーに移り住んだといわれる家柄のグリーグは
175年前の6月15日ベルゲンで生まれた。

ピアニストの母親から手ほどきを受け、
15歳でドイツのライプツィヒ音楽院に留学した。
ドイツ様式の作曲法や理論をみっちり学び、
19歳で卒業し、祖国ノルウェーの生地でピアニスト、
作曲家としてデビューした。

しかし、その後はノルウェー人の感情や語法を
独自の音楽に作り上げ、雄々しくおおらかな
迫力の中に、細やかな叙情性をたたえた、
ノルウェーならではの音楽を目指した。

ノルウェーを代表するロマン的国民音楽の
作曲家であり、ピアノ奏者だったグリーグは
「北欧のショパン」とも、コペンハーゲンで
学んでいたときは「デンマークのメンデルスゾーン」
とも言われていた。

24歳で結婚した相愛の従妹のニーナは、
優れた声楽家で、家庭的にも音楽的にも
グリークの良い伴侶となり数多くの叙情的な
歌曲の紹介者ともなった。

グリーグのピアノ協奏曲は「イ短調」1曲だけだが、
組曲「ペール・ギュント」とともに、
彼の不朽の名曲として、愛されている。

1868年6月に妻のニーナと生まれたばかりの
長女のアレクサンドラを連れてデンマークを訪れ、
コペンハーゲン郊外のソレードに滞在した。
この間の夏のあいだに「ピアノ協奏曲 イ短調」は
ソレードで完成した。

ノルウェー民謡風の親しみやすい清純なメロディ、
新鮮な和声、軽快なリズムや色彩豊かな
ハーモニーに溢れた作品となっている。

3楽章からなる協奏曲だが、第2、第3楽章は
続けて演奏される。
北欧の大自然・・・うっそうたる森林・・・
そびえたつ山岳に培われた新鮮で色合い深い
情調をたたえている。

27歳のときローマに旅行した折、当時59歳の
リストに面会しているが、グリーグが持参した
この協奏曲の楽譜を、リストは所見で演奏し、
絶賛して、グリーグを激励したと言われている。

     第1楽章 Allegro molto moderato
     第2楽章 Adagio
     第3楽章 Allegro moderato molto e marcato



     (ピアノ)スヴャトスラフ・リヒテル
     (管弦楽)モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
     (指揮) ロヴロ・フォン・マタチッチ
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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