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...... 2018年06月07日 の日記 ......
■ 《 完璧主義者 》   [ NO. 2018060701-1 ] e_sy

【 交響曲 第8番 ト長調 作品88 】

ドヴォルザーク,アントニン〔チェコ〕
(1841.09.08〜1904.05.01) 62歳 腎臓病→脳溢血

ジョージ・セル 〔洪〕
(1897.06.07〜1970.07.30) 73歳 癌      



指揮者でピアニストのジョージ・セルは、
121年前の6月7日にハンガリーのブダペストで
生まれ、幼いころから音楽の才能をあらわしていた。

ウィーン音楽院でピアノ、指揮、作曲を学び、
作品ものこしたが、 R.シュトラウスに教えを受けた後、
指揮者の道を選んだ。

1939年にアメリカへの演奏旅行中に第二次世界大戦が
勃発し、そのままアメリカに定住した。

1970年5月、日本万国博覧会の企画の一環としての
公演のため、クリーヴランド管弦楽団と共に来日した。
高い評価を受け、聴衆に感銘を与えたが、
帰国後まもなくの7月30日に癌のため
クリーブランドで急逝した。

彼は、完璧主義者と評されていて、演奏に厳しい
注文をつけ、演奏者から恐れられていたが、
クリーヴランド管弦楽団を第一級の
オーケストラに育て上げた。

名演として、彼が指揮をして録音されたものの中に、
ドヴォルザークの「交響曲第8番」もある。

ドヴォルザークの交響曲は9曲ある。
彼の生前、番号なしの2曲(第3、第4)と
第1番から第5番(第6、第7、第5、第8、第9)が
出版され、永眠後、後の2曲(第1、第2)が現れた。
有名な曲としては、第2番=第7番、第4番=第8番、
第5番=第9番にあたる。

ドヴォルザークの交響曲の中で、第9番「新世界より」
に次いで、現在も広く知られているのが
48歳の時に作曲した第8番である。

ドヴォルザークの作品は、ブラームスの紹介で
その作品を高く評価していたジムロック社から
出版されていたがジムロックとの口論から、
この曲はイギリスのノヴァロから出版されたため
「イギリス交響曲」とも呼ばれている。

しかし、曲の性格はイギリス的というよりも、
彼の作品の中でも最もボヘミアの
国民主義的色彩の濃厚なものである。

4楽章からなるが、悲歌の旋律で始まる第1楽章。
ドヴォルザーク的で田舎を思わせ、
小鳥の鳴き声も聞こえてくる第2楽章。
愛らしく、メランコリックな第3楽章。
第12変奏曲でできている第4楽章。

全体の構成はきわめて独創味にみち、
即興風なところさえあって、この曲を
交響詩と呼ぶ人も少なくない。

       第1楽章 Allegro con brio
       第2楽章 Adagio
       第3楽章 Allegretto grazioso - Molt vivace
       第4楽章 Allegro ma non troppo



     (管弦楽)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
     (指揮) ラファエル・クーベリック
                ♪ 私が聴いた音源 ♪





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